オプション例会No.182

石徹白・野伏ヶ岳(1674.3m)例会記録

概要

『三百名山に数えられているが、夏は藪で登れない福井・岐阜県境の難峰を積雪期に石徹白から登る。』

日時

2013年3月23日(土)~24日(日)

天候

3/23:曇り後快晴 3/24:快晴

担当

板谷佳史、安部泰子

集合

3/23 8:41JR米原駅東口(7:15 大阪発新快速に乗車)車に分乗

行程

3/23 米原駅⇒名神、東海北陸道・白鳥IC⇒石徹白・白山中居神社(駐車)~和田山林道~和田山牧場跡(泊)

3/24 泊地~ダイレクト尾根を経て野伏ヶ岳往復~泊地~白山中居神社⇒帰阪

参加者

保木道代、寺島直子、安岡和子、川守田康行、近藤さとみ、谷村洋子 ・・・計8名

野伏ヶ岳登頂ルートのGPS記録(作成:川守田)

3/23 12:02 白山中居神社を後に石徹白川・大進橋を渡り、和田山林道へ向かう。

13:48 先行者のトレースに助けられ、たいしたラッセルも無く、早い時間に植林帯を抜ける高度に達することが出来た。

植林帯を抜けると和田山牧場跡の雪原に飛び出し、野伏ヶ岳が姿を見せる。中央にせりあがっている尾根が明日の登頂ルートであるダイレクト尾根。

14:10 和田山牧場跡を東端から西端へと横切る、ここは標高1097m。大日ヶ岳、銚子ヶ峰、願教寺山、薙刀山そして野伏ヶ岳等に囲まれた天上の別天地だ。

17:25 和田山牧場跡の西端にテントを設営して落ち着く。

6、7人用テントに8人収まってちょっと狭いが快晴の星空の元、静かな夜を過ごす。

3/24 5:35 出発の準備完了、早朝の積雪は適度にクラストして快適な登行ができそう。

6:09 ダイレクト尾根の末端部は省略して途中から直登して尾根の上を目指す。

6:20 ダイレクト尾根上を行く頃、大日ヶ岳から日が昇る。

ダイレクト尾根の急斜面を登って行く、アイゼンが適度に効き快適に登ることが出来る。雪が腐る前に登ってしまうのがこの時期の賢い登り方。

6:44 登るにつれ北方に白山方面の展望が拡がる。

昨夜は一晩中快晴の星空だったが、今日は予報ではあまり良くないはずだが、いつまでもつだろうか。

7:25 北東尾根とのジャンクションが間近に見えてくる。左の丸いピークが山頂だ。予報に反して空はますます快晴の青空となってくる。

7:49 山頂への最後の登り。

7:52 野伏ヶ岳山頂に到着する。

山頂から北方の展望、となりの薙刀山、更に願教寺山、三ノ峰、別山、白山と連なる。

西方の展望、九頭竜川を挟んで荒島岳と福井の山々。

東方の展望、大日ヶ岳の雲の上に御嶽や乗鞍岳、更に北アルプスも浮かぶ。

山頂での記念撮影。

8:20 山頂を後にする。丸い山頂で積雪期は目印になるものは皆無だから視界の悪い時にはGPSでも使用しないと難しい。このあと、往路を下降して12:00頃白山中居神社に戻った。

 野伏ヶ岳は白山信仰にまつわる山の一つで山名は山伏に由来するという。三百名山に数えられてはいるが登山道は無く、無雪期は藪で登れない山ということになっている。有名な山にはいつも登山者がごったがえす昨今、そんな山も有って良いだろう。

 3/23 予定した白山中居神社の駐車場は山屋、スキーヤーと釣り屋の車ですでに満杯、更に進んで石徹白川河畔の空き地に駐車場所を見つける。おだやかな小春日和に恵まれ3時間程で予定通りの牧場跡にテント泊する。

 3/24 狙いどおりクラストした積雪にアイゼンを効かせてダイレクト尾根に取付く。天気予報とは逆に登るにつれ快晴の空となってくるのには、内心小躍りする想いであった。期待通りの登行気分が味わえ、おまけに山頂では期待通りの360度展望が楽しめ、年に一度のEPEクラブ積雪期登山の例会を今年も予定通り実施することができました。

記:板谷 写真:板谷、安部、川守田