オプション例会No.165 熊本・阿蘇中岳、高岳(1592.3m)と根子岳東峰(1408.1m)
ハイキング+歴史探訪No.20共催
10周年記念山行・悠々ツアー登山シリーズ・その1 例会記録
概要 『阿蘇の雄大な自然と太古から休むことなく活動している噴火口を眼下に、正に
地球誕生を見る様な稜線を歩きましょう。今回は山と温泉と焼酎を堪能する悠々
ツアーならではの企画です。』

日時 2012年4月13日(金)〜15日(日) 2泊3日
天候 4/13:雨、4/14:曇り時々晴れ、4/15:快晴
担当 小椋勝久、紀伊埜本節雄、三原秀元
集合 4月13日 AM7:00 伊丹空港
行程 4/13(金) 熊本空港⇒熊本城〜田原坂⇒(泊)
4/14(土) ⇒根子岳登山口〜根子岳東峰〜上色見 ⇒(泊)
4/15(日) ⇒仙酔峡登山口〜高岳〜中岳〜ロープウェー西口⇒熊本空港⇒伊丹空港
参加者 岸本久仁雄、安本昭久、欅田克彦、畑山禮子、柴田弘子、田中智子、笠松マサヱ、
宮平由紀子、横内まみね、保木道代、紀伊埜本博美、川崎喜美子、寄川都美子、
安本嘉代、杉本栄子 ・・・ 計18名

 4月13日:熊本城、田原坂


8:35 熊本空港にてリーダーの挨拶

空港にてEPEクラブ10周年記念のヤッケ、ポロシャツの配布

チャーターしたバスに乗り込み熊本城へ

これぞ悠々登山、1人2席でも余る、ゆったりとしたバス

10:00 熊本城着

案内板を見ながらスケールの大きさに感嘆する

天守閣

天守閣にて往時を偲ぶ

13:00 田原坂着

当時の戦いの激しさを物語る弾痕の家

資料館にて地元ボランティアの説明に聞き入る

雨の美少年像

崇烈碑

15:50 ホテル到着

リーダーの挨拶により宴会が始まる

田原坂の民謡を熱唱

 熊本空港に着いた頃からあやしい空模様、天気予報では午後から雨との事。急きょ15日の予定に変更し熊本城に。
熊本城に着いた頃には雨が降り始める。熊本城は加藤清正が築城し幕末まで細川家の居城として使われていた。西南の
役に薩軍の攻撃に官軍が篭城し激しい戦が行われました。その時の戦禍で一度延焼失したものの、昭和35年に市民の
協力により鉄筋コンクリートの天守閣を再建しました。堅固な城塞は見事なまでの城構え、当時の出来事を偲びながら
三々五々城内散策。天守閣に上がり熊本の街から田原坂方面を見つつ当時の戦いの激しさを感じる。熊本城を後に田原
坂に着いた頃には本格的な雨、まさに『雨は降る降る人馬は濡れる・・・・』の歌通り当時を思い出させる格好の条件
となった。田原坂は長さ1.5km、標高差60mのゆるやかな坂。南下して熊本城を目指す官軍連隊とこれを阻止せ
んとする薩軍が、明治10年(1877年)3月4日から17昼夜、一進一退の攻防を繰り返し1万人余の戦死者を出
した、西南の役最大の激戦地である。弾痕の家を見ながら田原坂資料館へ、資料館ではボランティアの上田さんの案内
のもと、絶妙な語りに一同神妙な面持ちで聞き入る。当時の若者たちはどんな気持ちだったのかどんな事を考え死んで
いったのか、しばし感傷に浸る。ホテルへのバスの中、皆で田原坂の民謡を合唱、資料館で聞いた激しい戦闘を思い出
し、『雨は降る降る・・・・・シャカホイ、シャカホイ』雨の中、フレーズがいつまでも心に残る。

 4月14日:根子岳


7:50 ホテル出発

8:50 登山口にて

霧の中の釣井尾根を登る

ぬかるんだ道に足を取られながらの登り

11:10 根子岳 東峰山頂(1408.1m)にて 相変わらず視界なし

下山道の大戸尾根、慎重に下る

晴れ間から見えた景色に疲れも忘れる。

上色見の牧歌的な下山道

13:35 下山 上色見避難小屋到着

バスの出迎え お疲れ様

大観峰より高岳、根子岳を望む

大観峰より九重連山 遠望

根子岳全景

展望風呂からの阿蘇高岳

 ホテルから高岳方面を見ると、昨夜からの雨も上がり曇り空ではあるものの時より晴れ間も見えるまずまずの登山日和。
早々にホテルを出発、途中行動食を調達し、箱石峠下部の登山口へ。登山口に差し掛かる頃からガスが現れ始める。視界の
無いまま釣井尾根を登る。途中から雨に濡れた火山灰の堆積した登山道、滑りながら登る登山道は中々きつく、視界も無い
為、皆無口になり黙々と歩く。東峰に着いたが相変わらず視界は皆無 霧の中昼食を摂るが皆さんこんな条件の下でも笑い
声がでてくる。つくづく元気だなぁーと感心する。視界ゼロと悪路の為、予定していた東峰から天狗のコル往復を予定変更
しそのまま下山。大戸尾根の下山道も登りと同じ悪路、足元を注意しながら下るが転ぶ者が続出した。途中ニュージーラン
ドから来たと言う若者に出会い、それぞれ身振り手振りで話す。またまた、皆さん若いなと感心させられる。上色見に着く
頃には先ほどまでの霧も晴れ、目の前に絶景が現れる。今までの苦労も忘れ休憩。牧草地帯を歩き登山口へ向かう。誰から
ともなく歌声が出てくる。本当にすばらしい景色だ。東峰からの景色を逃した事と、時間がある為、大観峰へ大観峰からの
阿蘇の景色に皆感激する。夕方、ホテルの展望風呂から根子岳、高岳の展望を楽しみ、疲れを癒す。

 4月15日:高岳


8:50 仙酔峡登山口にて、高岳方面を見る

仙酔尾根(通称バカ尾根)取り付きの溶岩の上を流れる小さな川

九重連山を後ろに仙酔尾根を登る

すばらしい景色の中の休憩 話も弾む

延々と続く登り バカ尾根とはよく言ったものだ

溶岩のガレ場の登り、足元を注意しながら歩く

11:10 稜線に到着 お疲れ様

稜線を高岳に向かう

11:25 高岳(1592.3m)到着

溶岩のガレ場の尾根道を中岳へ向かう

12:15 中岳着 中岳より火口を望む

火口を背景に砂千里ルートへ

根子岳、天狗岩が鼻で人の横顔のように見える

浮石だらけの中、慎重に下山

月面?砂千里を歩く

14:00 火口到着

 昨日とは打って変わって快晴、最終日にこの天候はやはり日頃の行いが良いのかと思いながら仙酔峡へ。仙酔峡駐車場
から見上げる高岳は高く、この尾根を登るのかと昨日の酒が残る頭で考える。歩き始めると噴火でできた大小の石で覆わ
れた登山道、日差しがきつく日陰の無いのとで歩きにくく長い登り坂!バカ尾根とはよく言ったものだと感心する。中腹
まで差し掛かると道の悪さにも慣れ少しは歩きやすくなる。後ろを振り返ると阿蘇の雄大な景色。その景色の中、休憩を
取る。昨日と大違い本当に気持ちが良い。だだっ広く石ころだらけの尾根をルートを探しながらの登り道。昨日来ていた
らと思うと冷やりとする。稜線に出ると360度の展望、眺めの良い事と景色に心も緩んだのか、高岳に向かってワイワ
イガヤガヤと大きな声でしゃべりながら歩く。高岳に着き昼食、高岳を後に中岳へ中岳に着くと阿蘇の火口群が目の前に
現れる。中々見ごたえのある風景。中岳から砂千里ルートで昨日登った根子岳を見ながら下山する。浮石の多い登山道を
注意深く下山し、砂千里からロープウェー西口へ。火口見学後阿蘇山上駅駐車場へ到着、バスに乗り帰途に着く。今回の
企画については皆さんから多くの助言、協力を頂きありがとうございました。まだまだ反省するところが数多くあります
が、おかげ様で楽しい山行ができたことを心から感謝します。
                             記:小椋(勝) 写真:小椋(勝)、紀伊埜本(博)、欅田

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